日本で伝えられてきた自然に対するさまざまな言葉を取り上げ、
日本発の視点で生物多様性を考えていきます。
2012年コラム一覧
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2012/11/13
- 里山
- うさぎ追いし かの山 小鮒釣りし かの川 夢はいまも めぐりて 忘れがたき 故郷 日本において広く親しまれている唱歌「ふるさと」にうたわれている風景は、人のいる自然、「里山」を想起させます。里山と呼ばれる...
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2012/08/08
- もったいない
- 資源・エネルギー問題は今や世界的な課題であり、持続可能な循環型社会への転換が強く求められています。では、循環型社会の根幹となるものとは何でしょうか。そのヒントは17-19世紀の東京、<江戸>にあります。江戸は「もったいない」精神に支えら...
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2012/06/14
- 鎮守の森
- 新幹線の車窓から田園風景を眺めたとき、水田に囲まれた小さな緑の島のような、こんもりした森をご覧になったことはないでしょうか。それが鎮守の森です。鎮守の森とは神社を囲むようにして存在する森林で、日本の稲作地帯などに広く同様の景観がみられま...
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2012/04/02
- うつろい
- 桜の花は日本において最も愛されている花のひとつです。桜の花は日本の南部でまず開花し、日本の細長い国土に沿って北上しながら開花していきます。その経過は「桜前線」と呼ばれ、春の到来を告げるものとして天気予報においても用いられています。桜が満...
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2012/03/06
- みどり(MIDORI)
- 「みどり」は、新芽や若葉の色、あるいは植物そのものを表す言葉であり、森林や自然、環境を指す言葉としても使われます。 「みどり」という言葉が登場するのは、平安時代(794年〜1192年)になってからといわれています。本来「瑞々しさ」を...