ジャン・シッパーは保全生物学者、野生生物生態学者であり、過去20年間にわたり中南米の熱帯雨林において調査研究を実施してきた。ProCATインターナショナルの所長、また、新設されたシェラ海洋研究所の所長として、彼は科学と政策の両方に資することを目標に、政策に最良の科学知識をもたらしてきた。 シッパーは、スリナム、ブラジル、コスタリカ等において調査を主導、こうした場所において、土地、河川、海洋の連結性について評価し、理解を深めてきた。今日、こうした連結性の保護のみならず、生態学的影響が内陸から海洋へと及ぶ経緯を認識することが、必要とされているからである。ウィリアム・T・ホーナディ賞、ジャガー／フォード社保全賞を受賞。サイエンス誌、ネイチャー誌、バイオサイエンス誌などトップクラスのジャーナルにおいて研究を発表。IUCN種の保存委員会専門家グループ委員（ネコ、小型肉食動物およびウサギ目）。現在シッパー博士は、日常的に下されている決定が、どのようにして、環境、種、ひいては人間の生存に影響するのかについて、より明確に思考できる新世代の市民教育をめざし、学会と自然との橋渡しを行い、また、より多くの学生に対し保全問題を提示している。