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2016/10/31
The MIDORI Prize for Biodiversity 2016(第4回生物多様性みどり賞)受賞者発表

MIDORI Prize2016年10月31日、東京およびモントリオール(カナダ)においてThe MIDORI Prize for Biodiversity 2016の受賞者が発表されました。The MIDORI Prizeは公益財団法人イオン環境財団、生物多様性条約事務局による隔年開催の国際賞で、生物多様性の保全と持続可能な利用に、世界、地域、地方レベルで顕著な功績のある個人を顕彰するものです。

 

 

◆2016年 受賞者

 

Dr.Alfonso Aguirre-Muñoz

アルフォンソ・アギーレ=ムーニョス氏
島嶼(とうしょ)生態系保全グループ 事務局長 (メキシコ)

多くの固有種が生息し豊富で多様な生態系を有するメキシコの島嶼地域において、侵略的外来種の駆除をはじめとする保全の推進にたゆまぬ努力を続けてきた。市民・女性・ユース・民間セクター等の多様なステークホルダーと連携しながら、4万ヘクタールを超える島嶼地域を生物圏保護区に設定。2016年には東太平洋に浮かぶ「メキシコのガラパゴス」レビジャヒヘド諸島のユネスコ世界遺産登録に貢献した。

 

 

Dr.Yury Darman

ユーリ・ダーマン氏
世界自然保護基金ロシア アムール支所 所長 (ロシア)

淡水生態系への影響を懸念し、ロシア極東のアムール地域においてダム建設反対キャンペーンを5回にわたり実施。アムールトラ等、象徴的な希少種を旗印に個体数の回復に貢献した。科学的知見と伝統的知見を統合したアプローチにより設立された広大な国際連携保護区は、ロシア国境を越え中国・モンゴルにも及ぶ。生物多様性と気候変動の相互関係にも着目し、多くの人々に影響を与えながら難題に取り組み続けている。

 

 

Dr.Vandana Shiva

ヴァンダナ・シヴァ氏
ナウダーニャ 創設者・代表 (インド)

「アース・デモクラシー(大地の民主主義)」の思想に基づき、農家の権利と生物多様性を守る伝統的な有機農法の普及等、主に農業・食糧分野において草の根活動を展開。社会的弱者や女性の視点に立ち、揺るがぬ信念をもって、生物多様性やバイオセーフティに関する世界との対話に貢献を果たしてきた。遺伝資源にかかる公正/衡平な配分にも寄与するモデルを実践し、持続可能な社会作りにも大きな貢献を果たしている。

 

 

受賞者には、木製楯、記念品、さらに、生物多様性の保全に関わる受賞者の活動支援として副賞賞金US10万ドルが授与されます。授賞式は、2016年12月2日に、メキシコ カンクンにおいて開催される生物多様性条約第13回締約国会議 閣僚級会合に併せて開催される予定です。また2016年12月7日に、東京 国際連合大学ウ・タント国際会議場において受賞者フォーラムが開催されます。

 

候補者は、2016年2月15日から6月30日までの期間、本賞ウェブサイトからの公募と有識者からのノミネーションにより募集され、77か国309名の候補者が審査対象となりました。受賞者は「愛知ターゲット」や「国連生物多様性の10年(2011-2020年)」の推進、および生物多様性の主流化、保全、持続可能な利用に寄与が認められたことに基づいて選出されました。

 

 

イオン環境財団 生物多様性条約事務局 共同プレスリリース

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