Vol.385 Dec.1 2010

イオン環境財団は本年「生物多様性みどり賞」を創設。10月に受賞者4名の授賞式を行いました。
生物多様性みどり賞 2010年受賞者
ジャン・ルミール氏 グレッチェン・C・デイリー博士 エミル・サリム博士
映画の制作を通じて環境問題に対するメッセージを発信。子どもたちや若者が活動に参加する機会を拡大し続けており、今後も自らの活動を通じた環境問題のメッセージの発信などが期待される。 社会・経済活動によって破壊されてきた環境に対して、経済的な価値を見出し、生態系サービスという概念からその保全に貢献。 これまで個別的であった保全活動を包括的に捉え、科学、ビジネス、政策につなげた意義は深く、さらなる国際的普及が見込まれる。 インドネシア国内の環境政策形成や、生物多様性に関するNGOの創設に取り組み、世界に先駆けて開発計画に環境配慮を統合させたことは国際的に評価されている。 これまでの貢献だけでなく、現在でも生態系の保全と経済の両立に向けて多くのメッセージを世界に発信し続けている。
アンゲラ・メルケル首相 国際生物多様性年 特別賞 アンゲラ・メルケル首相 ドイツ連邦共和国首相として、気候変動や生物多様性といった地球規模の環境問題に関し、強いリーダーシップを発揮。 2007年のG8首脳国会議において、生物多様性を優先的に取り組むべき政治課題のひとつに位置づける。 また、現在の経済と生物多様性に関する議論の基礎を築くなど、社会経済的な観点から生物多様性の主流化に貢献している。
公益財団法人イオン環境財団は、2010年が「国際生物多様性年」であり、同財団設立20周年を迎える年であることを記念し、本年5月に「The MIDORI Prize for Biodiversity(生物多様性みどり賞)」を創設。 同賞は、生物多様性の保全とその持続可能な利用を推進することを目的に、生物多様性に関わる様々な分野でこれまで顕著な貢献等が認められ、かつ今後も影響を有する個人をたたえ、サポートするものです。 本年9月22日に受賞者3名を発表。10月27日にはCOP10開催地である名古屋において「生物多様性年特別賞」受賞者としてメルケル首相を発表するとともに、受賞者の顕彰を行いました。   10月27日、名古屋で行われた授賞式