公益財団法人イオン環境財団は、平和の追求、人間の尊重、地域への貢献という基本理念に基づき、1990年に設立されました。当財団は、設立以来、国内外の植樹活動をはじめ、環境NGO・NPOへの支援、国際会議の開催等に取り組んでいます。植樹活動においては、市民ボランティアの皆様とともに、万里の長城周辺に約100万本、国内外各地において200万本以上の木を植えて参りました。
現在、地球規模の取り組みが必要とされている環境課題として、地球温暖化防止と生物多様性の保全がクローズアップされています。当財団は、こうした課題への取り組みとして、2010年に生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が日本(名古屋)で開催されるのを契機に2009年に「生物多様性 日本アワード」(国内賞)、2010年に「The MIDORI Prize for Biodiversity」(国際賞)を創設し、隔年ごとに交互に実施しております。
The MIDORI Prize は、生物多様性の保全と持続可能な利用に関し、世界、地域レベルで顕著に貢献している個人を顕彰するものです。第2回目にあたる2012年からは、生物多様性条約事務局(Secretariat of the Convention on Biological Diversity)との間で締結された覚書に基づき、CBD事務局との共催で本賞を実施しております。本賞が、世界における生物多様性に関する様々な取り組みの一層の発展と生物多様性に関する認識のさらなる向上に寄与するものとなれば誠に幸いです。
私たちの緑の地球を次世代に引き継ぐため、公益財団法人イオン環境財団は、各事業を通じ、こうした活動を継続的に実施いたしますとともに、2010年COP10において採択された「愛知ターゲット」や、2011年にスタートした「国連生物多様性の10年」の推進に貢献して参ります。
公益財団法人イオン環境財団
理事長 岡田卓也