2014年 The MIDORI Prize for Biodiversity 受賞者
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- カマル・バワ
- インド
アショーカ生態学環境研究トラスト(ATREE、インド)代表
マサチューセッツ大学 ボストン校 特別教授
- 熱帯林の研究において、森林の再生に関する新しい手法の考案や森林崩壊が生物多様性の枯渇を招くことを示すなど大きな成果を得たほか、非木材の林産物採取に関する持続可能性や、農業ランドスケープにおける生物多様性の主流化など、保全生物学分野の研究で重要な成果を導き出した。また、アショーカ生態学環境研究トラストを設立。その運営にリーダーシップを発揮し、生物多様性の研究、教育、実践を総合的に推進している。
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- アルフレッド・オテング=イエボア
- ガーナ
ガーナ生物多様性委員会 議長
- アフリカを代表する生物多様性の指導者。生物多様性条約科学技術助言補助機関会合(SBSTTA)議長など国際機関の要職を歴任、グローバルな見地から生物多様性に関する国際交渉等をリードし、世界的な影響を与えてきた。特に、科学と政策の対話の重要性を提唱し、生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)の設立、運営に大きく貢献してきた。
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- ビビアナ・ヴィラ
- アルゼンチン
ビクーニャ/ラクダと環境 学際研究プロジェクト(VICAM)代表
アルゼンチン学術研究会議(CONICET) 主席研究員
- アンデス地方の野生動物ビクーニャについて、地域の先住民の伝統的な知識と生態学、動物行動学、動物の福祉等、現代の科学を融合させて保全対策の実践を主導した。また、経済的価値が高いビクーニャの体毛の持続可能な利用を通じた地域コミュニティの支援や環境教育の実施も統合的に推進し、野生生物の保全と地域コミュニティの安定的発展の両立を実現し、地域に根差しながらも世界的に注目すべきプロジェクトの牽引役として大きく貢献した。