2014/08/13
第3回 アジア学生交流環境フォーラム(ASEP)開催
公益財団法人イオン環境財団の主催により「アジア学生交流環境フォーラム(Asian Students Environment Platform, ASEP)」が2014年8月4日~11日、中国で開催されました。このフォーラムは、「国連生物多様性の10年」が2011年に始まったことを契機として企画されたもので、環境の世紀をリードする人材育成を目的に、2012年から毎年開催されています。
第3回目の本年は、日本の早稲田大学、中国の清華大学、韓国の高麗大学校、ベトナム国家大学ハノイ校といったこれまでの参加大学に加え、新たにマレーシアのマラヤ大学の学生が参加し、「水と人」をテーマに、国籍や文化の違いを超えて活発な議論が交わされました。
今回のASEPでは、広大な中国を舞台に、現在の環境を考える上で重要な現場に立ち、五感で学びあうため、フィールドワークとグループディスカッションによるプログラムが実施されました。
フィールドワークでは、天津新海岸エリアと湿地帯、オリンピック森林公園、内モンゴルの砂漠、人工林そして草原、成都の活水公園、万里の長城での育樹など、多様な自然環境を見て聞いて、そして感じることができました。
昼間にフィールドワークで感じたことを、夜にはグループディスカッションで討議。「文化の伝統を礎に、近代化との整合をはかり、社会の持続可能な発展をめざす環境学とは何か」について、5か国80名の学生たちは、親交を深めながら様々な意見交換を行いました。
北京で行われた閉講式では、これらの経験を基に、学生たちが持続可能な未来に向けた提言を発表。最後に、清華大学とイオン環境財団より修了証が授与され、中国でのフォーラムは成功裡に幕を閉じました。
イオン環境財団では、ASEPへの参加を毎年アジア各国に広げ、10年後の2021年には東アジアおよびアセアン全ての国が参加するフォーラムにしたいと考えています。