生物多様性みどり賞を受賞したことを大変光栄に存じます。レバノンとして初めての受賞であるばかりでなく、問題を抱える中東地域を代表して受賞できることを、大変光栄に存じます。これまでの受賞者リストを拝見すると、大変尊敬する方々ばかりであります。このような偉大な方々のグループの一員になれたことは、大変な名誉であります。改めて感謝申し上げます。
私は 1982 年にレバノン自然保護協会(SPNL)の共同設立に着手しました。1993 年 SPNL はレバノン初の国際自然保護連合(IUCN)のメンバーになり、IUCN の助けを借りて、同年にレバノンにおける最初の3つの保護区プロジェクトを開始しました。後に、私はアルシューフ杉自然保護区において、レバノン自然保護区の最初のマネージャーに起用され、自然保護区の設立支援、ガイドと監視人の教育を行いました。その何名かは、今もなお保護区管理に従事しており、アルシューフ杉自然保護区が、世界的に広く認知されることに、大きく貢献しました。生物多様性賞みどり賞を受賞できたのは、IUCN やバードライフ・インターナショナルといった、素晴らしい組織のおかげであり、心より感謝いたします。私がみどり賞を受賞したことで、「HIMA」(アラビア語で「保護地域」の意)再生の努力がより広く認知され、生物多様性を保全と地域で活動に関わる人やコミュニティーへの力づけになることを期待します。その結果、過去 30 年間の SPNL の活動、HIMA や HIMA に携わる人々の活動がさらに推進されて、民間セクターや社会経済との連携が深まり、より進んだ自然資源の持続可能な利用につながるでしょう。
今回の受賞により、私と私の家族(ゼイナ、アデル、サリー)の人生が変わるだけでなく、SPNL と我々の地域の人々の人生が変わることでしょう。その意味で、皆様に終生の感謝を申し上げます。