生物多様性みどり賞(国際賞) 2018年受賞者

2018年受賞者

※受賞者のプロフィールは受賞当時のものとなります。

キャシー・マッキノン (イギリス)

国際自然保護連合 世界保護地域委員会(IUCN/WCPA)議長
キャシー・マッキノン

フィールド生物学者としてインドネシアで研究に10年間従事した後、世界銀行の主席生物多様性専門家に任命される。アフリカ、アジア、中南米など数多くの途上国における生物多様性の保全と自然資源管理を強化するプロジェクトに貢献した。幅広いステークホルダーと協力して、開発プログラムへの生物多様性の主流化、地域住民の持続可能な生計の確保などにも注力してきた。現在は、IUCN/WCPAの議長に就き、「愛知ターゲット」の達成支援ために大きく貢献している。
受賞者詳細
キャシー・マッキノン氏 CV(履歴書:英文)

アサド・セルハル (レバノン)

レバノン自然保護協会(SPNL) 事務局長
アサド・セルハル

レバノン内戦下、母国の自然遺産を守ろうと「レバノン自然保護協会(SPNL)」を設立した。欧米の自然の保護と管理モデルは、中東地域には適合しないと考え、SPNLは伝統的な地域主体の保全システムであるHIMA(アラビア語で「保護地域」)を復活させた。これまでに、陸地、湿地、海洋生息地に範囲が及ぶ22のHIMA設定に貢献した。また、地域社会のエンパワーメントを推進し、持続可能な生計をもたらしている。このHIMAのアプローチは、他地域でも採用されている。
受賞者詳細
アサド・セルハル氏 CV(履歴書:英文)

アブドゥル・ハミド・ザクリ (マレーシア)

前マレーシア首相科学顧問
アブドゥル・ハミド・ザクリ

世界の生物多様性と生態系サービスの観測・分析・評価に、40年以上にわたるキャリアにおいて貢献するとともに、自然環境の保護や修復を促し、環境の持続可能性の確保にも貢献してきた。「ミレニアム生態系評価(MA)」の共同議長及び、「生態系サービスに関する政府間プラットフォーム(IPBES)」の創設議長を務め、世界的リーダー達の生物多様性に対する認識を高める上で重要な役割を果した。またSATOYAMAイニシアティブにも貢献した。
受賞者詳細
アブドゥル・ハミド・ザクリ氏 CV(履歴書:英文)