活動レポート(中国・四国)
日本全国で約450のチアーズクラブが活動しています。
綾川イオンチアーズクラブ
野生動物遭遇時の対処法
日本では野生動物と遭遇し、襲われる事件は毎年必ず発生しています。綾川店の従業員も店舗周辺でイノシシと遭遇し、大けがを負った事件がありました。その事件をきっかけに、2016年6月、野生動物学習会を開催しました。大人でも野生動物に遭遇した時の具体的な対処法は知りません。
そこでまず、メンバーは野生動物と共生していくために、山や川などの自然環境の中で、守らなければならないルールとして「入山手続きの必要性」「ゴミのルール」「キャンプのマナー」「服装」等を学習しました。そして遭遇した時の具体的な対処法をサメ・クマ・イノシシ・サル・野犬・ハチ等種類別に学びました。写真は遭遇時の最終的な姿勢です。
メンバーは野生動物に出会わないようにするためのルールや動物の生態、実際に襲われた時の対処法等、知らない事が多かったためか、非常に高い関心を示していました。そして後日実施した「野生動物の理解度テスト」は満点を取るメンバーが続出しました。
この学習会でメンバーは、野生動物は自然の厳しいルールを守って生きている事、そして人間もそのルールを大切に守らなくてはいけない事、野生動物を守るためにはゴミやエネルギー・水等、野生動物達とつながっている環境についても考え、守っていかなくてはならない事に気がつく事ができました。

【小学6年】 男子
山に入るときには「入山手続き」が必要な場合がある事とは知らなかったので、忘れないようにします。
自然の中で遊ぶのは楽しいので、ルールを守って楽しく遊びます。
【中学2年】 女子
【中学1年】 男子
コーディネーターよりひとこと
「野生動物遭遇時の対処法」では具体的な対処法を学ぶだけでなく、人間が自然界のルールを守らずに自分勝手な行動をとった結果、自分たちの命を守るために、襲いかかるしかなかった野生動物達が殺されている現状を知り、地球で生きていく中で守らなければならないルールを学習する事を目的としていました。
人間と野生動物が共存している中で発生している問題は多々あります。環境汚染や外来種問題等、解決しなければならない課題が山積みですが、メンバー達は、それらの具体的な解決策を見出すのにいつも苦戦しています。しかしこの学習では、自分たちでもすぐに出来る事が多く、やる気に満ち溢れた活動となりました。
野生動物は、人間を襲うため行動しているわけではありません。住処や食べ物を奪ってきたのは私たち人間です。次代を担う子どもたちが、しっかりルールを守る人間になれるよう、そして野生動物も人間も幸せに暮らしていける世界になれるように学習したこの日。一年間の中で一番印象に残った学習会となりました。
イオン綾川店
桐島 有加里
坂出イオンチアーズクラブ
香川防災センターの見学と体験
2014年11月16日(日)、坂出イオンチアーズクラブは香川県防災センターで体験学習に参加しました。災害の備えは地震や火災、風水害の体験をしてはじめて気づくことがあります。
防災センターでメンバーは、消火器を使って映像の火を消したり、地震体験コーナーで震度6を体験しました。それ以外にも暴風の強さを体験したり、煙からの避難もしました。実際の体験で、避難のときの行動の仕方を身につけ、防災の大切さを身につけることができました。センターの方からは、心肺蘇生法やAEDについてのお話を伺いました。特に火災発生時に大きな声で「火事だ!」と叫ぶことは、とても大切なことです。災害時には落ち着いて行動できるようにしようと、メンバーは非常に熱心に聞き入っていました。
自然災害はいつ起きるかわかりませんが、いざというときに、とても役に立つ経験ができました。

4年 女子
4年 女子
4年 女子
コーディネーターよりひとこと
坂出イオンチアーズクラブでは、子どもたちが環境に興味をもって、自分たちで考え、行動できるようになることを目指して活動しています。
香川防災センターに体験学習は、身近な災害に対して知っておきたいことや身を守るための必須項目を体験しながら勉強できました。その日はメンバーと保護者の方、センターを訪れいていた一般の方も参加して、緊張感のある体験学習となりました。終了後、「家族で避難場所を決めておきたいね。」という意見や「防災用品を準備することが必要だ…」という意見が出ました。チアーズメンバーと家族の方々との間で、防災について話し合いの時間が持てたようです。とても有意義な体験と時間であったと思いました。
イオン坂出店
藤本 美知子

坂出イオンチアーズクラブ
早明浦ダムと香川用水記念公園の見学
坂出イオンチアーズクラブは、2011年に1年ばかり5名で活動をスタートし、2014年現在、22名となった子どもたちと元気に活動をしています。
今回は今年のテーマ「太陽と自然」を学ぶために、四国の水がめと言われている「早明浦ダム」の見学に行きました。私たちの住む香川県は、毎年夏になると水不足に悩まされ、取水制限や時間給水などの経験もありますが、ダムのおかげで飲料水の確保や田畑への水の供給、工業用水の利用、発電ができるのです。
ダムの大きさや貯水量のすごさに圧倒された子どもたちは、自然の偉大さに感動し、ダムの働きについて熱心にメモを取っていました。
次に訪れた香川用水記念公園は、水源の早明浦ダムから放流された水が途中のダムを経由し、東西分水工に到着し、香川用水として供給される過程が学習できる場でもあり、メンバーは大切な水の歴史を映像や模型で勉強しました。
1年間、環境や自然について学習してきましたが、これからもメンバーが自分たちにできることを考え、楽しみながら学ぶ場にしていきたいと思います。

4年 女子
4年 男子
4年 女子
コーディネーターよりひとこと
坂出イオンチアーズクラブでは、子どもたちが環境に興味を持って自分たちで考え、行動できるようになることを目指して活動しています。
2014年は「太陽と自然」のテーマのもと、ダムの見学、自然散策、家庭でできる節電や節水の方法、ゴミの分別やリサイクルについての話し合い、東北に植える木を育てる活動など充実した1年でした。
これからも子どもたちと元気に明るく楽しく活動していきたいと思います。
イオン坂出店
藤本 美知子

新居浜イオンチアーズクラブ
タァーヘイの田んぼの学校
プロジェクト地球っ子ひろば射手建雄さまにご協力いただき、5回の“田んぼの学校”に取り組みました。この田んぼの学校の活動を通して里山の生き物探しを体験しながら、みんなで生き物たちのつながりを考えていきました。
【5月 ネイチャーゲームで里山探検!】
ネイチャーゲームで自然の中にあるいろいろな“形”を探したことで、それまで全部同じように見えていた木々が1本1本個性のある、違った木としてとらえることができるようになりました。
【6月 田植えをしよう!】
どろんこになりながらの田植え。水をはったばかりの田んぼにも、生き物がすんでいました。
【7月 草取りと田んぼの生き物探検隊!】
何にもないような草むらや水路にも実はたくさんの生き物がいる。その生き物たちに気づける目を養いました。生き物がいることに気がつくとその生き物を大切にしようする気持ちが自然と生まれます。
【10月 稲刈りと稲の実調べ!】
だんだん手際よくなる稲刈り。生き物たちに出会うと「ちょっとよけとってね~」と話しかけている子を発見。ここにも生き物を大切にする子どもがいます。
【11月 お餅つきとしめ縄つくり!】
収穫した稲の実(もち米)でお餅つき、わらでしめ縄作り。一生懸命育てた作物は大切に全部使います。

【小学5年】男子

【小学6年】男子

【小学6年】男子

コーディネーターよりひとこと
今回ご紹介させていただいた田んぼの学校は、5回シリーズで7か月間継続して取り組む活動となりました。
愛媛県という自然豊かな土地に住んでいても、里山に入る機会はめったにありません。田んぼの学校に行くと子どもたちはまず長靴に履き替え、なにも言わなくても生き物探しが始まります。
そんな様子をあたたかく見守って下さった射手さんをはじめ、スタッフのみなさん、地域のみなさん、保護者のみなさんに心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
私たちのクラブは近隣の17校の小・中学校からメンバーが集まり活動しています。小学校で入会したメンバーが、中学・高校と成長していく姿をチアーズクラブの活動を通して見ていくことができるのはコーディネーターをしている者にとって、とても嬉しいことです。
これからも子どもたちの興味を広げていける活動ができるよう、私自身もアンテナを張り巡らしながら、これからの活動を計画していきたいと思っています。
イオン新居浜店
平林 千帆

鳥取北イオンチアーズクラブ
鳥取県北栄町でエコ学習を行いました
鳥取北イオンチアーズクラブは鳥取県の中心部に位置する北栄町の環境への取組みを学習するため、北栄町役場にお邪魔しました。
北栄町は「名探偵コナン」の作者でもある青山剛昌さんの出身地として有名です。また、北栄町の環境への取組みは全国的にも有名で、環境省主催の「ストップ温暖化・全国大会2010」で全国代表の中から「最優秀賞」を受賞しています。
当日は、2009年度最初の活動でみんな少し緊張気味でしたが、移動のバスの中でなぞなぞゲームなどを行い、現地に到着するころには和気あいあい。役場の壁には「ゴーヤ」が植えてあり、壁伝いに成長した「ゴーヤ」は自然のカーテンになってとても涼しそうでした。
役場で職員さんからお話を聞いた後は、風力発電の風車を見学しました。北栄町には風車が9基設置されていて、間近で見る風車の大きさと迫力にびっくりしました。その後は「菜の花プロジェクト」の畑を見学しました。遊休農地の有効活用と循環型社会の形成のために菜の花を栽培し、刈り取った菜種からなたね油を作っています。植物が起点となった取組にまたまたびっくりしました。
今回の活動を通じて、今までテレビや新聞で特集されていた環境問題について関心を持つことが出来ました。これからも環境や自然のことを真剣に考えていきたいと思います。
* 北栄町の風車は全部で9台設置されており、全長103m年間発電量は6,600戸分になります。

4年 女子
4年 女子
6年 女子
コーディネーターよりひとこと
鳥取北イオンチアーズクラブを担当している青野と申します。
このたび、「鳥取県北栄町の環境取組み学習」を企画しました。北栄町の風車は国道9号線沿いに設置されており、普段は風景の一部としてしか見ていませんでしたが、今回の学習の中で、設置までの経緯や環境への負荷軽減に繋がっていることを子ども達と一緒に学ぶことができました。
これからも、様々な活動を通じて、地域のことや鳥取のことを子ども達と一緒に学び、そこで得られた子ども達の気づきという財産を大切にしていきたいと思います。
ジャスコ鳥取北店
青野 恵三
