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2015/04/17
「第4回 生物多様性日本アワード」に寄せて
-The MIDORI Prize for Biodiversity 2014 受賞者からのメッセージ-

Japan Awards for Biodiversity 2015 logo

2015年は「国連生物多様性の10年(The United Nations Decade on Biodiversity 2011-2020)」の折り返し時点となる年です。この重要な節目を迎える本年、「第4回 生物多様性日本アワード」が開催されます。

公益財団法人イオン環境財団では、顕彰活動として、「生物多様性 日本アワード」(国内賞)と「The MIDORI Prize for Biodiversity(生物多様性みどり賞)」(国際賞)を隔年開催で交互に実施しています。これら2つの賞は、2010年に生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が名古屋で開催されるのを契機に、2009年に「日本アワード」、2010年に「みどり賞」としてそれぞれ設立されました。 「日本アワード」は日本国内に在住する方々による「プロジェクト」を、「みどり賞」は世界・地域レベルで顕著に貢献している「個人」を表彰するものですが、これら2つの賞はいずれも、国内外の優れた業績を紹介し、生物多様性に関する積極的な活動を支援するものです。

 

本アワードのプロジェクト公募が3月に開始されたことに際し、イオン環境財団によるもうひとつの環境賞「みどり賞」の2014年の受賞者の皆様から、次のようなメッセージをいただきました。

 

 

Dr. Kamal Bawa

カマル・バワ
アショーカ生態学環境研究トラスト(ATREE、インド)代表、マサチューセッツ大学 ボストン校 特別教授

 

公益財団法人イオン環境財団は、私たちの自然遺産を守るための活動を、国内賞「生物多様性日本アワード」や国際賞「The MIDORI Prize for Biodiversity」といった賞で表彰するという意味で、世界でもおそらく稀有な財団だと思います。こうした理由から、イオン環境財団の活動は、世界からも注目を集めています。2015年、自然と私たちの生命を維持する生物多様性の大切さを伝えるプロジェクトが本アワードを受賞することによって、この年は大きな節目を迎えることになるでしょう。

 

 

Dr. Alfred Oteng-Yeboah

アルフレッド・オテング=イエボア
ガーナ生物多様性委員会 議長

 

生命の源であり、また人類の生活を担保する「生物多様性」。この課題に取り組んでいるグローバル・コミュニティに影響を与えるべく、公益財団法人イオン環境財団は意欲的に活動を続けておられます。2009年以来、イオン環境財団は、隔年で交互に授与される2つの環境賞を通して、この課題に対するモチベーションを実証してこられました。日本のコミュニティのための国内賞である「生物多様性日本アワード」に、多くの方々よりご応募をいただければと思います。生物多様性と生態系、種の保全、そして多様な種で構成されている生態系を守るためのプロジェクトが本アワードを通して広く知られよりよく理解されることを願っています。

 

 

Dr. Bibiana Vilá

ビビアナ・ヴィラ
ビクーニャ/ラクダと環境 学際研究プロジェクト(VICAM)代表、アルゼンチン学術研究会議(CONICET) 主席研究員)

 

世界の多くの人々が実生活の中で不可欠である生物多様性の保全に関わっています。生物多様性の保全に専門的な立場から関わる方、またこれまでに実施してきた活動に光をあてることで生物多様性の保全に関わる方など、その関わり方は様々です。公益財団法人イオン環境財団は、生物多様性の保全に関し、その価値を高めるための活動を主体的に行い、よりよい世界を作るための努力を重ねてこられました。より持続可能な世界を作りたいという願いを持ち、日本でプロジェクトを実施している人々はぜひ「生物多様性日本アワード」に応募すべきです。イオン環境財団はそうした願いを持って活動する人々の夢をかなえてくださるものと思います。

 

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