「生命のつながり」の美しさや複雑に入り組んだバランスに魅了され、私は研究と情熱の対象として「生物多様性」を追求してきました。その過程で、我々自身がその存在を脅かしていることを知りました。自らの生命維持システムを人間自身が脅かしていることは、幼少期の私には理解できませんでした。「なぜ?」というこの疑問を抱き続け、生物学者として答えを探し、厳しい現実を理解し変えていく道を歩んできました。イオン環境財団、生物多様性みどり賞審査委員会、生物多様性条約事務局、そして生物多様性グローバルユースネットワークの活動を信じこれまで支えてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
このみどり賞の受賞が、多くの若者、特に発展途上国の少女たちに、夢や希望を持って、生物多様性の活動に参加する力を与えると確信しています。また、生物多様性保全に関わる私たちの様々な行動は、若者のリーダーシップ、情熱、それに対する成功について、他の機関や組織にも知ってもらえるようになるでしょう。私たちの活動は10年前に志を同じくする若い友人グループから始まり、一緒に共有してきた希望の種は、活気に満ち溢れた生物多様性ムーブメントとなり、花を咲かせることができました。
この栄誉を、生物多様性グローバルユースネットワークの共同創設者クリスチャンシュヴァルツァー氏と共有したいと思います。彼は、遥かな夢を実現させるパワーを持った立役者です。今では私たちは、生物多様性条約の若い支持者であるだけでなく、世界的なムーブメントを起こすことができました。この考えを共有し、平和に平等に自然と共生する未来への「公正な移行」を私たちがリードしていきます。皆さんも是非この旅に参加してください!