社長からのメッセージ

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 世の中では、長期化する物価高、人手不足、気候変動や地政学要因による原材料・エネルギー調達環境の不安定化など、多くの社会課題が生活者の暮らしに深刻な影響を与えています。生活に密着した事業を担う企業として、グループが有する多様な事業とスケールを活かし、生活者が物価高やさまざまな格差を感じることなく、安心して暮らせる社会づくりに貢献していきたいと考えています。それがお客さまからの支持につながり、結果として、グループの収益力が高まり、社会課題の解決に貢献できる幅が広がる。こういった考えのもと、中期経営計画を推進してまいります。

 家計において最も物価高の影響を受けている「食の領域」では、良い商品を1円でも安く、お客さまに提供できるよう企業努力を追求していきます。お客さまの支持が高まっているトップバリュのさらなる拡大や、高品質の総菜を製造できるプロセスセンターの強化を進め、「お値打ち価格の実現」と「企業収益の確保」の両立を目指してまいります。

 あらゆる年代で需要が高まっている「健康の領域」では、地方と都市との医療格差や、経済格差が深刻な課題となりつつあります。ツルハホールディングスが有する全国5,600の店舗網、5万人の専門人材を活かすことで、住んでいる地域に関係なく、誕生から老後まで、生涯にわたってお客さまの健康的な暮らしをサポートする企業へと成長を図ってまいります。

 身体の健康だけでなく、心の充足「ウエルネスの領域」も重要です。例えば、推し活に代表されるような、好きなこと、楽しむことへの消費意欲は高まっています。イオンモールをはじめとする、当社の持つ施設において、シネマやアミューズメントといったエンターテイメントの機能を強化し、「気軽に安心して楽しめる場・機会」を提供することで、施設の魅力向上につなげていきたいと考えております。
 また、今後の成長投資として、国全体が高い成長を続けているベトナム事業や、世の中でニーズが高まっているオンラインマーケットに重点配分し、事業成長を加速してまいります。

 近年、気候変動の影響は暮らしの足元にまで及んでいます。イオンの商品やサービスをご利用いただくことが、自然と環境に配慮した行動につながる、即ち事業活動そのものが環境対応となることを目指しています。環境・グリーン活動のトップランナーとなれるよう、今後も取り組みを強化してまいります。

 当社は本年、株式会社化100年の節目を迎えます。1926年当時、25名の株主で構成された当社は、100万人を超えるお客さま株主に支えられる企業へと成長しました。これからも、決して変わることのない「理念」のもと、時代の変化を捉えた柔軟で革新的な経営を追求し、地域とともに豊かな未来に向けて、さらなる挑戦を続けてまいります。

イオン株式会社 取締役 兼 代表執行役社長 吉田昭夫

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