放射能・放射性物質 関連情報
食品の放射性物質に関する自主検査について
これからも福島県産水産物を応援してまいります。
イオンは、お客さまに安心してお買い物をしていただくため、東日本大震災以降、生鮮食品や米を中心に放射性物質の自主検査を実施し、その結果を公開しています。
水産物については、福島県で水揚げされた新鮮な魚介類を取り扱う「福島鮮魚便」について、入荷のある週ごとにサンプルを採取し、放射性物質のモニタリング検査を実施することで安全を担保してまいりました。
こうしたなか、2023年8月、東京電力福島第一原子力発電所からトリチウム(*)を含むALPS処理水が海に放出されるのを機に、自主検査として、新たに水産物中のトリチウムのモニタリング検査を開始することといたしました。結果についてはホームページで速やかに公開いたします。
検査にあたって自主基準を設定いたしました。自主基準は、日本では食品に含まれるトリチウムの規制基準がないため、トリチウムの人体に対する影響度やWHOの飲料水に関するガイドラインなどをふまえ、有識者からの意見を参考に設定しました。万が一、水産物から自主基準を超えてトリチウムが検出された場合には、自主基準を下回ることが確認されるまで販売を見合わせます。
なお水産物の他、農産物や畜産物についても当面の間モニタリング検査を継続し、その結果を公開してまいります。
これからもイオンは、安全な商品の提供のために、科学的な根拠を担保するとともに、生産者の皆さまと共に持続可能な生産・流通体制の構築に向けて積極的に取り組んでまいります。
- トリチウムは、水素の仲間で自然界にも広く存在する放射性物質です。そのため、除去が難しくALPS処理水に残りますが、海水で大幅に希釈した後に海洋放出するとされています。
自主検査結果
セシウム検査方法
「セシウム134」や「セシウム137」など、ガンマ線を放出する放射性物質は、「ゲルマニウム半導体検出器」を用いて、測定します。
1. 事前準備
食品から通常食べない部分を除いて細かく切ります。
2. 測定容器への充填
準備した食品を測定容器に隙間なく詰めます。お米の場合はそのまま詰めます。
3. 測定
測定容器を検出器の中に置き、測定を開始します。
4. 測定結果の確認
ソフトウェアを使用して測定データを解析し、結果を確認します。
トリチウム検査方法
水産物中の「トリチウム」は、「液体シンチレーションカウンタ」を用いて、測定します。
1. 事前準備
水産物を水に触れさせないでさばき切り分けた後、電子レンジ対応容器に入れ蓋をして、チャック付きポリ袋に入れて空気を抜きます。
2. 電子レンジでの加熱
電子レンジで加熱し、水分(組織自由水)を回収します。
3. 測定
回収した組織自由水に測定溶液を加えて攪拌し静置後、液体シンチレーションカウンタにセットします。
4. 測定結果の確認
ソフトウェアを使用して測定データを解析し、結果を確認します。
(写真提供:株式会社化研)