第98期定時株主総会
株主さまからいただいた主なご質問・ご意見への回答

※株主の皆さまから事前にいただいたご質問・ご意見と株主総会開催中に本会場及びインターネットでお寄せいただいたご質問・ご意見の中から、多くの株主さまにとってご関心が高いと思われるものを中心に回答をさせていただきます。

議案に関して

定款に記載する基本理念が長いが、もっと簡潔に記載すべきではないか。また、なぜ個人名を記載したのか?

イオンの基本理念、すなわちイオンの存在意義を語ること、この基本理念の意味するところを深く理解していただくために、伝承文の形をとりました。一つひとつの言葉にこめられたイオンの想いを、より多くのステークホルダーの皆さまにご理解いただきご共感いただきたく存じます。また、個人名の記載に関しては、お読みいただく方に実感をもってご理解いただけるのではと考え記載しました。

平和に反することは決して行わない、そうした行為や活動には与しない、積極的な平和への貢献、とは何を意図しているのか?

イオンが重視するのは日頃より平和を作る努力です。平和は相互理解がなければ得られるものではありません。イオンワンパーセントクラブやイオン環境財団などと連携し、若者の交流、人材育成などに注力しております。お互いがよりよく知ることが平和な社会の実現に結びつくものと考えております。

経営方針

首都直下地震などの発生が想定されるが、BCP(事業継続化計画)を説明してほしい

千葉市の本社内に災害対策室が設置されており、災害発生時には、早期に機動的な対策本部が立ち上がる形で組織化されております。また、グループの総合防災訓練を定期的に実施し、自衛隊、消防、警察といった外部機関と連携した実行性の高い訓練も行っております。くわえて、首都直下地震を想定し、2014年には愛知県小牧市に「イオン小牧危機管理センター」を立ち上げ、千葉市の本社が被災し機能不全に陥った場合の体制も整備しております。また、施設そのものの安全対策の強化、店舗の防災拠点化を進めるとともに、災害発生時、事業継続のために必要となる外部パートナーとの連携を強化しております。今後も、様々なリスクを想定し、事業継続できる体制を構築してまいります。同時に、地域のくらしを守る、防災拠点としての社会的な役割を果たしてまいります。

なぜ子会社を上場させるのか

グループ会社それぞれの事業特性を踏まえた自律的経営により持続的な成長が促進され、資本市場からの規律により経営の質が向上すると見込まれるものについては、上場子会社としております。また上場子会社では、ガバナンスの実効性を確保するための様々な仕組みを確立し実践することで、各社の企業価値をさらに向上させていくこととグループ全体の企業価値の中長期的向上の両方が、同時に達成できるものと考えております。

海外情勢

東南アジアなど対日感情がよいと思われる地域に資本を移動する考えはありますか。

中期経営計画では、グループ共通戦略としてアジアシフトを掲げておりアジアへの投資を優先配分します。特に、ベトナムを重点投資国に位置づけ、同国での出店を加速させる方針です。また、海外での事業展開においては地政学リスクが伴いますが、常に出店する国のリスクを洗い出し、評価と対策立案を行っております。今後も海外事業の更なる成長を目指してまいります。

店舗・商品・サービス

若い世代、子育て世代に向けたサービスを強化してほしい

これからの消費の中心となっていくMZ世代、子育て世代の方々にとって魅力的な施設になるよう努めてまいります。クーポンの配信等によるお値打ち価格での提供にくわえ、若い方々や、子育て世代の方々のニーズ、ライフスタイルに寄り添った商品・サービスの提供を積極的に進めてまいります。併せて、子育て世代の方々が望まれている屋内の遊び場等の商品以外の施設機能も見直してまいります。イオンモールでは、お子さまを対象としたイベント情報や特典が得られる会員クラブ「キッズクラブ」のサービス提供を開始しました。また、アミューズメント施設を運営しているイオンファンタジーでは、ゲームだけではなく、お子さまが遊具を使って体を動かしながら楽しく遊べるプレイグラウンドの展開を拡大しております。若い世代のライフスタイルに合わせた、より良い商品・サービス、体験をご提供し、若い世代や子育て世代の方々からのご支持を高めていく取り組みを強化してまいります。

「食品廃棄の削減に向けた取り組み」について教えて欲しい。

当社では、食品廃棄物の削減を重要な課題と位置付け、2025年までに食品廃棄物を2015年比較で半減させることを目指しております。その実現に向けて、日々の事業活動における廃棄削減はもちろん、積極的な新しい技術の導入や、AIの活用にも力を入れております。例えば、特殊なフィルムを使用した「真空スキンパック包装」や「ノントレー真空包装」といった、鮮度保持期間の延長に繋がる包装技術も採用しております。また、廃棄を削減するためには「発注量の適正化」と「売り切り」が重要です。AIを活用し、客数予測など発注の精度を高めるとともに、適時適切な価格の見切りによる売れ残りの削減に努めております。今後もグループ全体で取り組みを推進してまいります。

ネット事業の拡大計画はあるのか?

イオンリテール株式会社では、ご予約企画をネットでもご注文頂ける「℮予約」、イオンスタイルオンライン、イオンショップなどでのオンライン販売、更には、ネット配信にて、商品のご紹介と、ネットでそのままご購入頂ける「イオン LIVE DE SHOPPING」を実施しております。また、イオンネクスト株式会社では、急速に高まるデジタル事業の強化に向けAIとロボットを駆使した最先端CFCの建設を千葉県内に進めており、新たなオンラインマーケットを本年より稼働予定です。

イオン関連のアプリが複雑化している。一つのアプリにまとめる予定はないのか?

店舗とデジタルが融合されたOMO(Online merges with Offline)による1to1マーケティングを実現するため、「iAEON(アイイオン)」アプリの利便性向上に努めています。「iAEON」アプリ登録時のイオン共通IDを中心に、グループ各社のサービスを便利にご利用いただけるよう、ログイン方法の簡素化やアプリの統合を含めた集約を進めています。今後もお客さまが、ご利用いただきやすいよう、グループ各社のアプリ・サービスの調整とiAEONアプリのサービス向上に努めてまいります。

株主優待・株主還元・その他

イオンラウンジを事前予約なく利用できるようにしてほしい。また利用者人数の制限をなくして欲しい。

快適かつ安心してご利用いただけること、より多くの方にご利用いただけるよう、「入場待ち」や「ラウンジ内の混雑解消」を図る為に、「事前予約制」「ご利用は月5回」「同伴1名さま」と一部利用基準を変更させていただきました。何卒ご理解いただきますよう、お願いいたします。

オーナーズカードをiAEONで利用できるようにしてほしい。また現金ではなくポイントで受領できるようにしてほしい。

オーナーズカードのカードレス化、およびキャッシュバックのポイント受取りについて、現在検討中です。株主の皆さまが快適にご利用いただけるよう様々な角度から検証し、改善してまいりたいと考えております。

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