放射能・放射性物質に関するQ&A
放射能・放射性物質に関連して、お問い合わせの多いご質問を紹介いたします。
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行行政のモニタリング検査により、食品衛生法に基づく暫定規制値を超えた食品は出荷制限、出荷自粛されておりますので、店頭での取り扱いはありません。
なお、イオンでは、生鮮商品や米を中心に自主検査を行っており、その結果を店頭及びホームページにて公開しています。
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まず、食品衛生法に基づく暫定規制値を超えた食品は、出荷停止の扱いとなり、市場に出回らないようになっています。さらに、暫定規制値については、「当該物を一生飲食し続けた場合に人体に影響を及ぼすおそれのある数値」を基準に設定したものです。それを上回る食品を一時的に飲食した場合であっても、健康に悪影響が生じるというものではないとされています。
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イオンでは、お客さまからのお問い合わせやお申し出の中で、放射性物質の影響や食品への不安に関するものを多くいただいております。
福島第一原発の問題の長期化を踏まえ、お客さまが安心して生鮮品を食することが出来る体制を構築することが必要と考え、行政の検査を補完する意味で、自主検査を実施しています。
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トップバリュなど当社が責任をもって販売しております自社商品やお客さまからのお問い合わせの多い生鮮品や米についてサンプリング検査を行っています。セシウム汚染でお客さまから不安の声を多くいただいていることから、「トップバリュ 国産黒毛和牛」については全頭検査を行っています。お客さまに安心してお買い上げいただくために、国の暫定規制値ではなくイオン独自の基準値を設け、基準を超えた商品の取り扱いは行わない体制をとっております。
詳細については以下のイオンの検査体制、検査結果をご確認ください。
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イオンのブランドである「トップバリュ」「トップバリュ グリーンアイ」や「イオン直営農場」などの自社商品やお客さまからのお問い合わせの多い生鮮品や米について、サンプリング検査を行っています。
詳細については以下のイオンの検査体制をご確認ください。
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各商品群ごとに、対象や頻度を決めて自主検査を行っています。
詳細は、以下のイオンの検査体制、検査結果をご確認ください。
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11月9日より、イオンのホームページにて検査体制、検査結果の開示を行っておりますので、以下をご確認ください。
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イオンでは、お客さまからのお問い合わせやお申し出の中で、放射性物質の影響や食品への不安に関するものを多くいただいております。
こうしたお客さまの声を重く受け止め、お客さまが安心してお買い上げいただくために、国の暫定規制値ではなくイオン独自の基準値を設け、基準を超えた商品の取り扱いは行わない体制をとっています。
現在の国の暫定規制値は、震災後の緊急対応として、放射性セシウム被ばく上限を年間5ミリシーベルトとして設定されたものです。イオンの基準値は、震災前の国の管理目標数値が、平常時の一般人の被ばく限度を1ミリシーベルトとしていたことを受け、有識者のご意見をふまえ、この1ミリシーベルト内に抑える数値として、野菜・果物・穀類・肉・魚介類は50ベクレル/kgといたしました。
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水道水については、3月21日以降、一部の地域において、放射性物質の濃度が乳児の摂取に関する指標値を超えたために、各自治体より飲用を控えるよう要請された地域がありました。その後、値が下がり順次解除され、5月11日以降、乳児の飲用を控えるよう要請が継続されている地域はなく、水道水を使っても差し支えないとされています。
各自治体において水道水の検査を実施した結果は、自治体のホームページで開示されていますのでご確認ください。
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独立行政法人放射線医学総合研究所によれば、「野菜を洗う、煮る(煮汁は捨てる)、皮や外葉をむく、などによって、汚染の低減が期待できます」とされています。
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放射線の影響は、大人よりも細胞分裂が活発な乳幼児・子供・妊産婦(胎児)の方が受けやすくなると言われています。厚生労働省は、暫定規制値は影響を受けやすい乳幼児の安全も考えた基準であると説明しています。
基礎用語・基礎知識
- 放射線
- 物質を透過する力を持った光線に似たもので、アルファ(α)線、ベータ(β)線、ガンマ(γ)線、エックス(X)線、中性子線などがあります。
- 放射能・放射性物質
- 放射線を出す能力のことで、その能力を持つ物質を放射性物質といいます。
- 懐中電灯に例えると、光が放射線、懐中電灯が放射性物質、光を出す働き(能力)が放射能にあたります。
- 放射線の単位
- Bq(ベクレル):放射能(放射線を出す能力)の強さを表す単位。放射性物質から1秒間に出る放射線の数を表す。土壌や食品の検査データでよく使われます。
Sⅴ(シーベルト):線量、放射線による人体への影響を表す単位。
mSv(ミリシーベルト):Sv(シーベルト)の1000分の1
- Bq(ベクレル)とSv(シーベルト)は以下のように換算できます。
【例1】500Bq /㎏の放射性セシウム137が検出された飲食物を1kg食べた場合の人体への影響の大きさは、500×1.3×10-5=0.0065mSv(ミリシーベルト)となります。
【例2】300Bq /㎏の放射性ヨウ素131が検出された飲食物を1kg食べた場合の人体への影響の大きさは、300×1.6×10-5=0.0048mSvとなります。
- 暫定規制値
- 現在の食品暫定規制値は、3月17日に厚生労働省が決定した食品に含まれる放射性物質の上限値で、内閣府食品安全委員会においても緊急時の対応として、安全性を見込んだものと判断しています。
この暫定規制値を上回る食品は出回らないように出荷制限、出荷自粛されています。
尚、10月27日上記食品安全委員会は、食品中に含まれる放射性物質の食品健康影響評価価として、生涯の累積線量おおよそ100ミリシーベルト以上が健康に影響の可能性がある、との結果をまとめています。この結果を受けて、厚生労働省では、改めて暫定規制値について検討する予定とのことです。
- 日常生活における放射線量
- 私たちは、普段の日常生活でも、ごく少量の放射線を浴びています。これは「自然放射線」と呼ばれるもので、その線量は地域により異なりますが、宇宙線や大地などの自然界から被ばくしている線量は、世界平均で、1年間で2.4ミリシーベルト(日本平均では1.5ミリシーベルト/年)です。医療レベルでは、胃のX線検診1回で 0.6ミリシーベルト、CTスキャン1回で6.9ミリシーベルト。東京~ニューヨークを航空機で旅行(片道)したときの自然放射線の量が0.1ミリシーベルトです。
(文部科学省「日常生活と放射線」、放射線医学総合研究所HPより)